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                       創刊号   2001/04/15
   「 物 語 解 析 」
    〜 起承転結法 基礎 〜 

  - - - -< Index >- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

   01:はじめに
   02:解析術講座 「起承転結法 〜基礎」
     02-01:起承転結って?
     02-02:例題 「夜桜が好き?」
     02-03:実践 「シンデレラ」
     02-04:解答
   03:諸所雑感
   04:次回の例題
   05:おわりに

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 ● 01 ● はじめに
  ̄ ̄ ̄ ̄
  ストーリーって、書き手の個性や、書く瞬間のフィーリングに左右され
 ると考えてはいませんか?
  確かにそうかなと思う瞬間もあるかも知れないけれど、実は分析すれば
 するほど、技術的な部分が見えてくる。あ、そうか、こんな方法があるん
 だと知っていれば、物語を書く際に利用のしようがあるはずです。
  そんな技術を、さまざまな名作から抜き出してご紹介します。
 例題形式や、お読みいただく方々のお声を採り入れながら、私も分析をし
 てゆきたいと思います。
  数学のような計算と理論の手法ではなく、現場で「こんないい方法が
 あった!」という方法論を積み上げてゆく工学の手法で、少しずつ物語の
 技術について掘り下げてゆけるといいななんて思います。
  物語解析などと大上段に振りかぶっていますが、まだ誰も手を出したこ
 とのない分野です。
  これから、そういう事を考え、分析・研究を始める人たちが増えてくる
 といいな、なんて思います。
  物語に触れる気持ちに変化が出てきますよ。
  あなたも、ちょっとやってみませんか? 


 ● 02 ● 解析術講座 ―――――――― 「 起承転結法 〜基礎 」
  ̄ ̄ ̄ ̄

 ○ 02 ○ 起承転結って? ○ 01 ○

  起承転結の技法とは、どこでもよく聞く言葉です。
  小学校の国語の授業、高校受験の小論文など、どんな人でもどこかで触
 れたことがあるに違いありません。ですが、かなしいことに、この手法を
 満足に使いこなせる人はあまり多くないのが現実です。論文や、作文では
 この方法論を使える人もあるかも知れませんが、話が物語となると、どう
 しても難しいようなのです。また、起承転結のようにきちりとしたステレ
 オタイプの物語は、本当の創作ではないとおっしゃる方もあるかもしれま
せん。
  ですが、ちょっと分析してみると分かるように、昔話やハリウッド映画
 は起承転結のはっきりした構成をしています。
  自分流もいいけれど、昔の人が考えたいい方法に触れてみるのもいいは
 ずです。
  「起承転結なんていりません」なんてさびしいこと言ってしまう前に
 ちょっと簡単な勉強してみませんか?
  きっとがらりと気持ちが変わりますよ。

  物語解析では、これから三回に渡り、起承転結による物語分析を掲載さ
 せていただきます。
  今回は基礎。起承転結の概観をなぞってみます。
  次回は起・承・転・結のそれぞれについて細かな分析をします。
  そして、最後となる第三回で、変則型の起承転結のバリエーションをご
 紹介し、物語解析の初歩である起承転結による分析を終了します。
  いくぶん簡単で、原始的で、少々退屈なものになってしまうかも知れま
 せんが、実戦的な解析法である「要素による解析」に進むためには、どう
 しでも一通り知っておかなければならない部分だと思います。多少長帳場
 となりますが、お付き合い頂ければ幸いです。


 ○ 02 ○ 例題 「夜桜が好き?」 ○ 02 ○ 

  起承転結はもともと漢詩の技法でした。四行で詩作をする際に、印象に
 残る詩を創ろうと古人が試行錯誤して生まれた黄金パターンが、この起承
 転結法なのです。
  起で始まり、
  承で広がり、
  転で変化し、
  結で結ぶ。
  四行詩だけに、一行一役割といたってシンプルな技術ではありますが、
 これがなかなか直感的に分かりにくいのです。

  ちょっと例題を出しましょう。
  以下の四つの文章が起承転結にあたります。ですが順番を入れ替えてあ
 り、どれが起で、どれが転でとは記してありません。また、文章の前後関
 係をなるべく固定してしまわないように、いくらか言葉を切り詰めがちに
 しています。
  この四つの文章に「起」「承」「転」「結」のそれぞれに役割分担し、
 並び換えをし、足りない隙間を補ってストーリーにしてみてください。
 
  ・新生活が始まったばかりの少女は夜が遅い
  ・少年は犬をつれてランニングをする
  ・夜桜が好きなんて言い訳は、そんなに、もたない
  ・川堤の桜は咲き乱れている

  いかがですか? ちょっと考えてみるとたったひとつの組み合わせしか
 ないことに気付きますよ。これだけでわかってしまったらもうこの先を読
 む必要はありませんね(^^;
  だけど、うーん、なんて悩んでしまっている方のために、ちょっといじ
 わるをして、もう少し掘り下げて起承転結を解説してみます。

 -------

  起承転結を説明する際に良く使用される著名な例として「糸屋の娘」と
 いう歌があります。
  ご紹介してみます。感覚をつかんでみてください。

 「 京都三条糸屋の娘 」  ――これが起です。分かりますか?

 「 姉は十八、妹は十五 」  ――これが承。シンプルな言葉です。

 「 諸国大名は弓矢で殺す 」  ――転です。

 「 糸屋娘は眼で殺す 」  ――これで結。

  分かりましたか? 注目していただきたいのは、言っている事はぜんぜ
 んたいしたことではないということ、にもかかわらず、なるほどとうなず
 いてしまう分かりやすさ、面白さがある点です。
  起承転結法の技術が生まれた漢詩の背景を少し考えて見れば分かるよう
 に、実はこれが起承転結の本質なのです。
  つまり、語り順により、面白くないことを面白くみせる技術、それが
 起承転結なのです。
  さて、例題の答え、分かりましたか?
  もう一度言いますよ。起承転結は、面白くない事を面白くみせる技術、
 なのです。


 ○ 02 ○ 実践 「シンデレラ」 ○ 03 ○ 

  さて、もうちょっといじわるをして、起承転結の役割分担についてお話
 します。
  漢詩のように四行と形式が決まっている文章の場合はそれほど難しくは
 ないかも知れませんが、それが事に物語になってしまうと、なかなか直感
 的に分かりにくい部分があります。たとえば昔話を手にとって、「どこま
 でが承で、どこからが結だろう」なんて考えてみるだけでも、ストーリー
 について真剣に悩んだ事のある方にでしたら充分知的で、分析を重ねれば
 重ねるほどわくわくしてくるものであるはずです。
  起承転結のそれぞれに役割があります。
  直感的につかむには、有名な漢詩のいくつかを拾い読みするのが理解へ
 の最短経路であると思います。
  ですがそれでは少々素っ気なさすぎますので、実際の物語を例にとり、
 起承転結の整理をつけてみましょう。
  今回は、童話の「シンデレラ」を題材としてみます。

  シンデレラのあらすじは以下のとおりです。

  ▼──────────────────────────────

   継母と二人の姉にいじめられる可哀想な娘がいました。まるで召使
  のようにこき使われ、みすぼらしい身なりしかする事を許されていま
  せんでした。あるとき、継母と二人の姉はお城の舞踏会に呼ばれ、き
  れいにおめかしをして出かけてゆきました。シンデレラは行きたくて
  仕方がありませんでしたが、第一舞踏会に着てゆくきれいな服があり
  ません。そこへ、シンデレラを可哀想に思った魔女が現れ、シンデレ
  ラに魔法をかけてあげると言いました。しかし、それは十二時には切
  れてしまう魔法で、その時間を過ぎてしまえば、もとのみすぼらしい
  姿に戻ってしまうので、気をつけるようにと注意しました。シンデレラは
   きれいなドレス、ガラスの靴、かぼちゃの馬車で舞踏会に赴き、
  その美しさに誰もが注目しました。中でも王子様がいたくシンデレラ
  を好きになり、シンデレラは王子様と楽しい時間をすごしました。し
  かし、気付くと十二時が間近だったのです。シンデレラは慌てて王子
  様に別れを告げ、お城から逃げ帰りました。しかし、その途中でガラ
  スの靴の片一方が脱げてしまいました。シンデレラは楽しい思い出を
  胸にそっとしまいこみましたが、王子様はシンデレラの美しさが忘れ
  られず、国中の娘にガラスの靴をはかせてみることにより、シンデレ
  ラを探し出そうとしたのです。ガラスの靴はシンデレラの家にも
  やってきました。継母、二人の姉が試してみましたが合いません。
  シンデレラは自分だと言い張りましたが、継母たちはシンデレラは舞
  踏会に参加していないと退けようとしました。ですが、家来は王子様
  は国中の全ての娘にとのお触れを出していたので、シンデレラにも試
  させ、見事ぴったり合い、結婚し、王子様と幸せに暮らしました。

  ──────────────────────────────▲

  区切りに先入観を抱かないように、段落をなくし、なるべく平坦な文章
 で要約をしました。
  さて、あなたはどこに起と承、承と転、転と結の合計三つの区切りを入
 れますか?
  すこしだけ考えて見てください。


  起・承の区切り
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  起は始まり、承は広がりです。
  この二つの役割ははっきりと違うものです。
  また、承は必ず起を受けて、つまり起から大きな影響を受けて、新たな
 広がりをみせる部分なのです。
  間違えなく起である部分はどこでしょうか?
  これは疑う余地がなく、はじめの一文、つまり「継母と二人の姉にいじ
 められる可哀想な娘がいました」の部分です。この物語の状況をまず第一
 に説明しています。その次の文はどうでしょうか。「まるで召使のように
 こき使われ、みすぼらしい身なりしかする事を許されていませんでした」
 も説明です。物語を大きく広げるものではありません。
  そのように丹念に文章を読んでいくと、変化が現れる文節がみつかりま
 す。
  つまり、魔女の登場のシーンであり、そこからいじめられ続けたシンデ
 レラがきれいに着飾って舞踏会に行くことなります。
  大きく物語が広がったのが分かりますか?
  起・承の区切り、つまり承の始まりは、魔女の登場のシーン、
 「そこへ、シンデレラを可哀想に思った魔女が現れ、シンデレラに魔法を
 かけてあげると言いました」
  なのです。普通の女の子が、魔法をかけてもらい、突然に舞踏会で王子
 様と恋をする。シンデレラストーリーという言葉にもなっていて誰もが
 知っている、世界で最も有名な「承」のひとつがこのシンデレラの魔女登
 場のシーンから始まるのです。
  ところで、例題の起と承は見当がつきましたか?
 

  承・転の区切り
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  承で広がった物語に、変化を与えるのが転です。また、転は結へたどり
 着くための道案内の役割もあります。
  シンデレラの結は明らかです。
 「結婚し、王子様と幸せに暮らしました」であることは間違えがありませ
 ん。
  承の部分では決してたどり着けない結にたどり着くための変化が、転な
 のです。
  承の部分のシンデレラは決して王子様とは結婚することができません。
 なぜなら、魔女にひとときの魔法を掛けてもらったからこそ舞踏会に出か
 ける事ができましたが、魔法が解けてしまえば、シンデレラはまた元の継
 母と二人の姉にいじめられるみすぼらしい女の子でしかないからです。
  どのような転が起こってシンデレラはめでたく王子様と結ばれるで
 しょうか?
  おわかりですよね。
 「シンデレラは楽しい思い出を胸にそっとしまいこみましたが、王子様は
 シンデレラの美しさが忘れられず、国中の娘にガラスの靴をはかせてみる
 ことにより、シンデレラを探し出そうとしたのです」
  の部分、ガラスの靴の持ち主の捜索が始まるところなのです。
  物語に大きな変化が起こり、シンデレラは王子様の必死の探索により、
 結ばれる道へと進み始めるのです。
  とてもしっかりとした、起承転結をシンデレラという物語が持っている
 事が確認できます。
  さて、例題の承と転は? 実は、正直に言ってしまいますと、シンデレ
 ラほどにはしっかりとした起承転結であるわけではありません。
  ですが、承ではたどり着けない結にたどり着くための変化が転、の原則
 は守られていますよ。


  転・結の区切り
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  結が、
 「結婚し、王子様と幸せに暮らしました」
  であることはすでに説明しました。
  結は物語のゴールであり、いわば物語の終着駅です。これに対して転は
 結へ至るための波乱万丈の線路にあたります。
  さて、ではどこまでが結なのでしょうか。
  考えてみてください。どこまでだと思いますか? ちょっと分かりにく
 いかも知れません。
  実はこれは、文単位で区切れないのです。
  多少難しい概念を使えばはっきりとここと言いきる事ができるのですが、
 お話もしていない概念を持ちだすわけには行きません。
  今回は、とても簡単にさらりと言ってしまいます。
  転の終焉は、物語が結に向かうことが確定した部分なのです。
  そのような事を言ってしまうと、シンデレラが王子様に恋をした時点で
 結へ向かうことが確定しているなどと言われてしまうかもしれませんが、
 とりあえず今回は、要素的にはまったく確定していないとだけ述べておき
 ます。
  はっきりと確定するのは、シンデレラがガラスの靴を履いた瞬間です。
  つまり、私の要約では、
 「シンデレラにも試させ」
  が転の終焉となります。つまり、転・結の区切り、つまり結の始まりは
 「見事ぴったり合い」になります。


 ○ 02 ○ 解答 ○ 04 ○ 

  さて、長々と起承転結の概観だけをさらりとなぞってみました。だいた
 い実感できたでしょうか?
  長くお待たせしましたが、始めに出した例題の答えあわせをすることに
 します。
  例題はこうでした。
 
  ・新生活が始まったばかりの少女は夜が遅い
  ・少年は犬をつれてランニングをする
  ・夜桜が好きなんて言い訳は、そんなに、もたない
  ・川堤の桜は咲き乱れている

  この四つの文章に「起」「承」「転」「結」のそれぞれに役割分担し、
  並び換え、足りない隙間を補ってストーリーにしてみてください。

  まず起を探しましょう。起以外は大きく物語を変化させますから、最も
 あたりさわりのないものになります。見当がつきましたか?
  ついでに結も探しましょう。結はたどり着きたい部分です。全てを受け
 ることができる文章はどれでしょうか。
  起は「川堤の桜は咲き乱れている」です。
  結は「夜桜が好きなんて言い訳は、そんなに、もたない」です。
  分かりますか?
  「川堤の桜は咲き乱れている」は、ほかの文章の影響を受けることがで
 きません。 
  「夜桜が好きなんて言い訳は、そんなに、もたない」は他の全ての文章
 の影響を受ける可能性があります。夜桜は起である川堤の桜を受け、少女
 は夜が遅いを受けます。もう一つ、少年は犬をつれてランニングするは受
 けていないように表面上は見えますが、実はこれは受けています。
  さて、川堤の桜を直接受けれるのはなんでしょうか。
  おわかりですね?
  少年は犬をつれてです。少なくとも少女はあまりにも関係がなさ過ぎま
 す。
  つまり起承転結は、
  「起」 川堤の桜は咲き乱れている
  「承」 少年は犬をつれてランニングをする
  「転」 新生活が始まったばかりの少女は夜が遅い
  「結」 夜桜が好きなんて言い訳は、そんなに、もたない
  となります。つまり、結は少年の気持ち・状況を一気に説明しているの
 です。
  答え合わせはどうだったでしょうか?
  もしも、この短い四文を一つの物語としてまとめるとすれば、たとえば
 こうでしょうか。

  川堤の桜は咲き乱れている。そこを少年は犬をつれてランニングをする
 のを日課とするようになった。新生活が始まったばかりの少女は夜が遅い
 のだ。少年は今夜も少女を遠くにみとめて、ぽつりとつぶやいた。「夜桜
 が好きなんて言い訳は、そんなに、もたないな…」

 どうですか? シーンが浮かんできましたか?



 ● 03 ● 諸所雑感 ―――――――― 「 MI‐2を考えてみる 」

  ミッションインポッシブル2がしばらく前に公開され、今ビデオがちょ
 うどレンタルが開始されたばかりです。酷評が多いのが娯楽大作映画です
 が、MI‐2もその例外ではありませんでした。ごらんになった方がい
 らっしゃいましたら、どのような感想を持ったか、お聞かせ下さいね。

  さて、「思いの他」というのは失礼ですが、しっかりとした物語だった
 と私は感じました。ストーリーラインはシンプルな、情報判明型の起承転
 結であり、人間関係の設定もほどよく複雑でした。ですが、物語の描き方、
 各要素の掘り下げに甘い部分が多々あり、それが酷評を呼んだ原因となっ
 ていると思います。アクションあり、恋愛あり、非道の悪ありと、娯楽作
 品の基本はおさえていますが、思い切りのよさと切れ味の鋭さに難があり
 ました。
  起承転結に分けてみると、どこで分けてよいのか、戸惑ってしまうはず
 です。これはメリハリのなさが原因です。起承転結のストーリーラインで
 はなくシーンを繋げただけとの印象を感じると思います。

  と、ながながと話してしまいましたが、ご覧になって、ちょっと「どこ
 を直せばいいのだろう」などと考えてみると面白いですよ。ポイントは、
 どのような悪事なのか、という部分で、事前に観客が想像していたよりも、
 スケールの小さなところに落ちてしまったこと。初代ミッションインポッ
 シブルより、「インポッシブル」な任務ではなくなってしまっている、こ
 の一点。もう一点は、物語の中盤で大きな、力強い流れの転換をしたヒロ
 インが、その物語に与える影響の強さを、見殺しにしてしまっている一点
 です。


 ● 04 ● 次回の例題

 さて、次回は起承転結の各要素について解説いたします。
 起とは、承とは、転とは、結とは、そのそれぞれの役割を例題を交えて解
説する予定です。
 少し先回りをして、次回の例題を提示しておきますね。

 例題:以下の八つの文章の中から四つを選び、各文章の間に言葉を継ぎ足
し、起承転結の物語を完成させて下さい。

・ここまで飛んで来いと、思わず叫んだ
・飲みでもしなければ、やっていられないじゃない
・売り子はビールを差し出しながらおやという表情をした
・七回裏の攻撃が賑やかなトラペットの合奏で始まる
・ビールの泡が歓声にはじけた
・軽い酔いが、私を心地よくしてくれる
・私の好きなあいつは、今日もベンチで笑ってる
・チャンスに登場した四番バッターは私の座るレフトスタンドを静かに指した

 さて、分かりますか?

 おまけに、今号で出した例題と同じタイプの例題を出してみます。
 分かりますか? ちょっと練習気分でやってみてくださいね。

  以下のの文章に「起」「承」「転」「結」のそれぞれに役割分担し、並び
換えをし、足りない隙間を補ってストーリーにしてみてください。


 ● 05 ● おわりに

  随分と長いメルマガになってしまいました。
  私の好きな物語の解析を、多く人と賑やかに、あれこれいいながら出来
 ないものだろうかと考えて、メルマガという形で始めてみる事にしました。
  つたなく、長く、もしかしたら退屈で、たぶん掟破りなメルマガにお付
 き合いいただき、とても嬉しく感じています。次号以降、この物語解析に
 読むだけでなく、「参加」して頂ければ、こんなに嬉しい事はありません。
  と、ちょっとずうずうしくのたまってしまいますが、感謝しています。
  創刊号を購読頂き、ありがとうございました。

  さて、「物語解析」とかなり思い切ったタイトルと内容になってしまった
 と思っていますが、どんな感想をお持ちになったでしょうか。起承転結と
 いうありきたりな技術による物語の解析、多少退屈だったかも知れません。
  もちろん、物語には種々多様な技術があると思います。
  物語が起承転結の観点のみで語られてしまうのは、とても寂しい事です。
  物語の世界は、深く、多様で、魅力に満ち、未開発の世界なのです。
  ですが、これが最も著名な方法であり、ここから始める必要が ありま
 した。何よりも、起承転結の有用性を認め、その根底を理解し、物語に活
 かせる技術を持ってからのち、物語の本質的な解析に移りたいと、感じた
 次第なのです。

  何か、堅苦っしくなってしまいましたね。
  物語は楽しいものです。
  そんな面白さ、楽しさが少しでも伝わればなぁ、なんて思います。
  なにはともあれ、始まってしまいました。
  全ての方々に、この創刊号をお届けします!

 ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■―― ■
                               創刊号   2001/04/15
   「 物 語 解 析 」
    〜 起承転結法 基礎 〜

 発行者:hikali
   文:hikali

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