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                           第六号   2001/06/26 
   「 物 語 解 析 」 
    〜 要素による解析基礎 「人物」 概念編 〜 

 「今号を要約!」 人物関係の把握には、人物関係図を作成するのが一番です。 

  重要な人物より引かれた人物関係線の特徴を見るだけでも、簡易版ではあり 
  ますが、物語を解析をすることが出来ます。その関係線の特徴をたくさん紹 
  介しています。 

  - - - -< 今号の中身をピックアップ! > - - - - - - - - - - - - - - - - - 

 《 本文 》                          《ページ& 
                                 落書き欄》 
                                 (^_^; 

   01:はじめに                       :[ 01 ] 
     ――今号は創刊号から第十号までの中で一番密度が高い号 
       であるとか、今号・次号の予定について。 

   02:要素による解析ってなに???             :[ 02 ] 
     ――これまでの簡単な要約と、今号の「人物」編で、なぜ、 
       人物自体ではなく、人物関係を中心にお話するのかに 
       ついて。「人物の魅力は論理的な評価が出来ない」が 
       結論。『シェイクスピア』『ブラッド・ピッド』につ 
       いてお話ししています。 

   03:解析術講座 「要素による解析 「人物」概念編」    :[ 03 ] 
    03-01:「組織の擬人化」                 :[ 03-01 ] 
        ――戦記物を分析すると分かるのですが、指揮官と 
          エキストラに分け、エキストラを組織名でまと 
          めてしまって下さい。 
          『銀河英雄伝説』『ジュリアス・シーザー』 
          『シン・レッド・ライン』『プライベート・ライ 
          アン』についてお話しています。 
    03-02:「人物関係図」                  :[ 03-02 ] 
        ――どうやって人物関係図を書くか。物語のどの段 
          階を? 何が必要? 「道具」や「舞台」はど 
          うする? 参考になるものは? 
          『インディー・ジョーンズ』『大聖堂』『KJ法』 
          についてお話しています。 
    03-03:「人物関係線」                  :[ 03-03 ] 
        ――物語の解析のほとんどが関係線が物語に与えて 
          いる影響を調べる事だと、思ってしまう。これ 
          は人物の行動の動機の多くが人間関係から生ま 
          れているからです。 
          『チャンドラー』『赤ずきん』についてお話し 
          ています。 
    03-04:「関係線が存在していること」           :[ 03-04 ] 
        ――関係線が存在していることにより、このような 
          効果があります。 
          『インディー・ジョーンズ』『エア・フォース・ 
           ワン』『シェイクスピア』についてお話し 
          ています。 
    03-05:「関係線の強さ」                 :[ 03-05 ] 
        ――関係線の強さはこんな特徴があります。 
          『インディー・ジョーンズ』『チャンドラー』 
          『桃太郎』『ツイスター』についてお話しし 
           ています。 
    03-06:「関係線の方向」                 :[ 03-06 ] 
        ――関係線の方向について四つの分類をしていま 
          す。またその四種類の「方向」にはこんな特 
          徴があります。 
          『シェイクスピア悲劇』『赤ずきん』について 
          お話しています。 
    03-07:「関係線のまとめ」                :[ 03-07 ] 
        ――あ〜、やっと終わった。せいせいしたが本音で 
          す(^^; 

   04:諸所雑感 「『交渉人』を見ました!」         :[ 04 ] 
     ――プロモーションに疑問。「人物関係が変化したとき、 
       変化した人物はとても強く純粋な行動動機を持つ」 
       という技術について。一番素敵に感じる売り文句は 
       「二人の交渉人から目がはなせない! ダニーとク 
       リス、かっこいいです!」です。 

   05:おわりに                       :[ 05 ] 
     ――大幅なレイアウト変更について。こんな事を考えて 
       このレイアウトにしました。どうですか? 

 ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■ http://www.seikou-toutei.com/nmk/index.html ■


 ● 01 ● はじめに                      :[ 01 ] 
  ̄ ̄ ̄ ̄ 
  何やら、今回は概念ばかりをお話する号となってしまいました 
 (うぇ〜、気持ち悪い…(^^; )。じつわ今回は、少なく見積 
 もっても「物語解析」の創刊号から第十号の中で一番密度が高く、 
 使いこなせた瞬間にすごいことになってしまう(どういうこと?? 
 ?)ことがらばかりお話しています。 
  今回お話ししている内容は、全体を把握する上でも、部分を見る 
 だけでも充分威力を発揮する、ツールのようなことばかりです。私 
 の説明の流れや、方法論の全体像が、いまいち分からないなどと言 
 うことがありましても、部分の一つ一つを知っているだけで充分役 
 に立つような事柄ばかりです。ぜひぜひご覧になってくださいね。  

  というわけで、先号お伝えした「出来るだけ週刊、もしかしたら 
 隔週刊」の「もしかしたら」になってしまいました(^^; また、 
 要素による解析「基礎」の「人物編」は概念をお話する今号と、実 
 践をする次号の二回に分冊することになりました。もやもやしたも 
 のを書きだしてみると、おっとと意外に思うほど豊かで、多くの説 
 明を必要とする部分だったのです。その中でも本当に必要な部分だ 
 けをお話しています。この基礎編でお話できなかた事は、後々に一 
 つずつ特集を組んでお話してゆきたいななんてもくろんでいます(^^; 
  もし、今号が理解しがたい、実感しにくいなどありましたら次号 
 をお待ち下さい。 
  実践編の次号は、おそらく週刊で出せるはずです。 
  実際の物語を例にして、今号の概念の使い方をお話します。 
  ちなみに次号の題材は「のび太の鉄人兵団」です。それ以外に小 
 さな物語を幾つか題材とするかもしれませんが、とても手強い物語 
 が次号の解析対象ですので、あまりご期待はされませんように。鉄 
 人兵団より物語の技術レベルはがくんと落ちますが、インディー・ 
 ジョーンズの最後の聖戦あたりが面白いかもなんて思っていますが、 
 なにせテキストのない映画ですので(^^; 難しいかも知れません。 

  と言うわけで、楽しい次号のお話は終わりにして、概念のお話を 
 はじめることにしましょう。冒頭にお話している通り、なかなか手 
 強いはずです。 


 ● 02 ● 要素による解析ってなに???            :[ 02 ] 
  ̄ ̄ ̄ ̄ 

  要素による物語の解析をする際、「人物」「舞台」「道具」と 
 「決まり事」の四つの要素とその関係を分析すればよいとのお話を 
 しました。このような要素に物語を分解して物語を分析する際、こ 
 れまでのあいまいな物語の評価は突然理路整然として、 
 「四種類の要素は魅力的か」 
 「魅力的な要素たちはその持ち味を充分に生かす関係に配置されて 
  いるか」 
  という大きく分けてたった二つの評価軸しか許さない事になりま 
 す。もちろん、要素による解析のみ解析法とするのではなく、同時 
 に起承転結を使用したり、台本ではなく実際に出来上がった映像の 
 美しさ、他にも役者や監督を過去にさかのぼって評価するのが普通 
 でしょう(私もそうするでしょうし(^^; )。 
  要素に分解して純粋に物語を解析するにあたっては、これ以外に 
 評価する価値軸が存在していないのです。ですが、このたった二つ 
 がシェイクスピアであろうがその他著名な作家の作品を、印象や演 
 出に惑わされることなく正確に解析してしまうのです。 

  さて、二つの評価軸のうち、一つ目の評価はとても簡単です。ど 
 のような人物が魅力的かは、時代や読む人によっても違うでしょう 
 し(ブラッド・ピットはあなたにとって魅力的ですかといろいろな 
 人に対して聞くことを想像してください)、概してこれは受け手側 
 の反応を予想するしかありません。もし私が「ブラッド・ピット 
 かっこういい!」と言ってしまえば、他の人がどう思っていようと、 
 格好良くないという評価は私にとっては正当ではありえません(も 
 ちろん、そんな事はいいませんが(^^; )。逆も同じです。 
  ですから今回は二つ目の評価軸についてを主にお話します。 
  この部分はたくさんの技術が存在し、きわめて奥深く、少々複雑 
 な部分です。 
  基礎の段階である今回で全てをお話することはさすがに無理のよ 
 うです(^^; ですから実際に解析をするにあたってまずぶつかる 
 事からはじめて見たいと思います。一つを知っているだけでもいろ 
 いろな事がきっと見えてくるものばかりですよ(^_^) 


 ● 03 ● 解析術講座 ― 「 要素による解析 「人物」概念編 」:[ 03 ] 
  ̄ ̄ ̄ ̄ 
  今回は「人物」についてお話をしたいと思います。 
  つまり、人間関係についてです。どうぞ、最後までお付き合いく 
 ださいませ。 

  物語の中の人物という要素は列挙することがとても容易です。 
  なぜなら台本を見ればほとんどの場合、登場人物が一覧で列挙さ 
 れており、その人物が物語に何らかの影響を与える事が分かってい 
 るからです。もし、一覧で列挙されてなくても、物語をしらみつぶ 
 しに読み、人格を持っていそうな存在が登場するたびに、紙に記し 
 て行けば、登場人物の一覧が出来あがります。考える必要はなく、 
 機械的な作業でリストアップをすることが出来ます。 

 ○ 組織の擬人化                        :[ 03-01 ] 


  ですが、そのような作業をする際、どうしてもクリアにしておか 
 なければならない事があります。と言いますのは、物語の中には戦 
 争のシーンのように多くの人物を描くシーンがあり、その際、例え 
 ば映画を見たときに出てくる一万人の「人物」をどういう扱いにす 
 るかという事は非常に問題なのです。 
  分析の対象が台本であるなら、とても容易です。 
  お芝居の舞台という現実的な場があり、役者が役を演じるため、 
 戦争のシーンでも出てくる人物に限りがあります。その中でもきっち 
 りと役の位置付けが決まっている筈です。シェイクスピアの「ジュ 
 リアス・シーザー」に、フィリッピの野の戦いを扱ったシーンがあ 
 りますが、この歴史的な一大大戦を物語の大天才はどのように扱って 
 いるかを見るのも面白いかと思います。極めてシンプルに、「登場 
 人物はなにを考えているか(登場人物は戦争において指揮官)」 
 「戦況はどうなっているか(これは端役の台詞で表現)」という二 
 点がこの台本に記されている事です。きっとそれ以上は物語の本質 
 ではなく、演出の領域なのでしょう。風邪をひいてエキストラが一 
 人減ったとしても、物語自体には何の影響もないのです。 

  もし、映画のようなものを分析する際は、判断が難しいかも知れ 
 ません。 
  「シン・レッド・ライン」や「プライベート・ライアン」と言った 
 第二次大戦を扱った映画を分析するとき、主人公と戦う相手である 
 「ドイツ軍」や「日本軍」をどうくくって、分析したら良いかとは 
 困るでしょう。 
  これには、「ドイツ軍」「日本軍」と組織をくくってしまい、あ 
 たかもそれが個人であるかのように扱ってやればよいのです。もし 
 くは、背景(決まり事)の領域だと分類してそちらに回してしまう 
 方法もありますが、こちらは少々難しくあります。 

  分析ではなく創造をする際には、組織をまず擬人化してやりその 
 意見の代表者を一人置いてやるというとてもシンプルで簡単な方法 
 があります。うまい実例を挙げることができなく申し訳ないのです 
 が、この典型は銀河英雄伝説のシェーンコップです。この人物は敵 
 国より亡命してきた貴族集団(ローゼンリッターという名前)のボ 
 スです。勇敢な陸戦部隊という説明があり、確かに物語中で活躍し 
 た旨が書かれるのですが、その微妙な立場ある彼らの意見は全てボ 
 スであるシェーンコップによりのみしか発生しないのです。 
  果たしてシェーンコップが持っている意見以外の意見は存在しな 
 いのでしょうか(^^; 
  もちろん、関ヶ原の戦いを描くとき、二十万の戦闘員の全てを列 
 挙することほどおろかな事はありません。シェイクスピアや、実際 
 の歴史書をひもとけば分かるように指揮官に組織の意見・雰囲気を 
 集中させ、その指揮官と他の指揮官との関係により、組織同士の関 
 係を描く方が、事実とは大きな異差があるかもしれませんが、物語 
 の中においては現実的なのです。 
  銀河英雄伝説の著者である田中芳樹作品は、「架空戦記の第一人 
 者」と言われるだけあって、指揮官と組織の関係の宝庫です。参考 
 にしてみると面白いかもしれません。極めてシンプルに、組織名で 
 記される場合と指揮官の名前で記される場合を挙げ、それぞれにど 
 のような傾向があるかを考えるだけでも、創作をする際には大きく 
 違ってくるはずですよ。 

  少し脱線をしてしまいました(^_^; 組織の記述法は知ってい 
 るか知っていないかだけで大きな違いが出てきますので、少々 
 突っ込んだお話をしました。 
  話を元にもどしましょう。 
  これまでの話は、「人物」要素のピックアップ方法のお話でした。 
 そこで組織は「擬人化して一塊と考える」という話になったと思い 
 ます。これで、もう「人物」のピックアップに不明な点はなくなり 
 ましたか(^_^) もしありましたらご質問頂ければ幸いです。 


 ○ 人物関係図                        :[ 03-02 ] 

  さて、ピックアップが終わった後、その関係を調べる必要があり 
 ます。これに対してとても有効に働くのが人物関係図を作成すると 
 いう事です。 
  優れた人物関係図を作成することは身体に覚えさせなければなか 
 なか難しくあります。また、困ったことにこれという確固とした正 
 解がありません。ですが物語の人物関係構造を把握、弱点等を発見 
 するにはこれしかないと言っても過言ではありませんし、人物関係 
 図を製作する感覚を身に付けることが、速く正確な分析や設計に繋 
 がると私はどうしても思ってしまうのです(^^; 
  一度作成してみることをお勧めします。 

  人物関係図を描く際に、物語のどの時点での人物関係図を描くか、 
 という事に対して疑問を抱かれると思いますが、これは起承転結で 
 言うところの起承の部分での人物関係が基本となります。場合に 
 よっては状況の変化に応じて二枚、三枚と描く必要が出てくる事も 
 ありますが、実際的な事実として人物関係があまり変化しない物語 
 がほとんどです。人物関係が大きく変わるのは物語全体のほんの一 
 部であることが多いと思います。 
  人物関係図を描く際に注意すべきは、人物関係の強さ・方向・種 
 類を記すこと、物理的・精神的に会うことが容易な人物同士は紙の 
 上で近い位置におくこと、そして、主役を中央付近に置くことです。 
  この際、物語に大きな影響を与える「道具」も一緒に記します。 
 これは記してみると気付くのですが、「道具」はしばしば所有者・ 
 使用者でない人物と直接的な関係を持つことがあるのです。例えば 
 インディー・ジョーンズのようなトレジャーハンターのお話はその 
 典型です。クライマックスに近づくまでその重要な「道具」は登場 
 せず、しかし物語にそして人物関係に大きな影響を与えます。奪い 
 あう複数の人物は、はじめは「道具」を通しての間接的な関係しか 
 持っていない事が多くあります。 
  また、困ったことに「舞台」も「人物」や、「道具」と関係を結 
 ぶことがあります。「道具」に比べて頻繁に記する必要に出会うこ 
 とはないと思いますが、記してみるととても素直に人物関係図に溶 
 け込んでしまいます。戦争物や歴史物など、領地や陣地という言葉 
 が出てくる物語がその典型です。 
  上手い例でないのが申し訳ないのですが、これまで何回か出てき 
 たケン・フォレットの「大聖堂」でとても鮮明に理解できると思い 
 ます。ケン・フォレットはこの物語解析でお話している「技術」と 
 ひかる「アイデア」と「取材」が優れているからこそ有名作家に 
 なったと思える方です。かたくなにお約束を守るので、ほとんど間 
 違えを犯さないのですよね…(^^; そして、技術的に高度なので 
 どんなに複雑な構造をしても破綻も不快感もないのです。 

  この人物関係図の作成技術においては、KJ法という事実関係を 
 把握する有名な方法論の技術が私が知る限りは最も近く、このKJ 
 法は多くの書籍がありますので、これを学ぶ事が上達への最短路だ 
 と思います。またイソップというKJ法用のソフトウェアがありま 
 す。私は人物関係図を作成する場合には、このソフトを使用してい 
 ました。とても作業が楽になりますので、ぜひともお勧めしますよ(^_^) 


 ○ 人物関係線                         :[ 03-03 ] 


  人物関係図(以降関係図)において人物と人物を結ぶ線が人物関 
 係線(以降関係線)です。関係線は関係図の中に含まれる概念です 
 が、これはしばしば関係図から独立させて解析に、もしくは物語の 
 設計に使用します。 
  関係線には大きな力があります。 
  物語の解析のほとんどが関係線が物語に与えている影響を調べる 
 事だと、思ってしまうほどです。 
  関係線はその発端・終端にいるそれぞれの人物に大きな影響を与 
 えます。 
  これは人物の行動の動機の多くが人間関係に影響を受けているか 
 らです。恋愛感情を行動の動機とする物語はとても多く、そのよう 
 な他人からはぐれて一匹狼のような男たちを描くハードボイルドの 
 ような物語、例えばチャンドラ−の生みだした物語をひもといても、 
 その行動の深い動機には誰かとの心の底辺での共感や同情があり、 
 それを垣間見る瞬間に強くその男を印象的に感じるのだと思います。 
  つまり人物関係線は人物の行動に大きな影響を与え、「人物」 
 「舞台」「道具」「決まり事」の四要素の中で最も能動的に頻繁に 
 動くのが「人物」であるので、結論として人間関係を表す線をしっか 
 りと見つめ、これの特質を知れば物語の動きを制御する、もしくは 
 設計意図をしっかりと物語に反映できる事になります。 
  「たくさんの舞台を登場させたい」「では、関係線をたくさん」 
  「二つのテーマを連結させたい」「関係線が三本ぐらいあれば」 
  「感動的な物語にしたい」「関係線のどの性質を使いますか?」 
  「奇抜なゲストを登場させたい」「どこと関係線を結びますか?」 
  「この名刀村正を誰にもたせて・・・」「所有者は大きな問題で 
   はありませんよ、関係線です」 
  「この家に住んでいるのは・・・」「ですから・・・」 
  という具合なのです(ちょっと大げさですが… ^^;)。 
  なかなか理解しがたい部分かも知れませんが、次回にご紹介する 
 「のび太と鉄人兵団」は、あまり見事に「様々な関係」を使用して 
 います(さすがにシェイクスピアにはかなわないですけど…)。も 
 し分かり難かったら、次号の実践編をお楽しみに下さい。 

  さて、魅力的な関係線を先に引きその両端に魅力的な人物を配す 
 るのはなかなか高度な事ですが、魅力的な人物から魅力的な関係線 
 を引き、その向こう側に魅力的な人物を置くのはそんなに難しくな 
 いはずです。ですが、そのとき必要になってくるのは、関係線の特 
 質を知ることなのです。前回お話した赤ずきんの話が魅力的なのは、 
 もしかしたら「疑うことを知らない可愛い女の子」が「欲丸だしの 
 狼」に強い興味を持たれるという関係線のせいかも知れません。 
  ですがそのように細かく広範囲な検証が必要なことがらの解説を 
 するのはお預けにし、とりあえずは大まかな関係線自体が持ってい 
 る性質を考える事にしましょう。 


 関係線には、強さ、向き、種類があると先に述べました。 
 関係線のこの三つの属性に、また関係線自体にも特徴があります。 
 関係線を実際に記述しようとすると、こんな風になります。 

  「赤ずきん」    ↓狼から赤ずきんへの関係です 
     ↑ー5 「食べてしまいたい」 
     | 
     ↓0「悪い動物だと知らない」   
    「狼」     ↑赤ずきんから狼への関係です 

  あまり上手い例ではありませんが(^^; なんとなく判るのでは 
 ないでしょうか。「ー5」「0」とあるのは、なんと言いますか、 
 「悪意」みたいなものです。もちろん好きであったり好意を持って 
 いる場合は「+5」のような記述をすれば判りやすいかと思います。 
 この絶対値が「関係線の強さ」になります。その際に使用する数字 
 の最大値は、適当に設定しても構わないと思います。ですが、直感 
 的に判りやすく、あまり煩雑にしないという事を考えると、5が最 
 大値、つまり−5から+5のあいだでつけると言うのが妥当だと思 
 います。 
  同時にこの+とー、そして、相手の+とーをひっくるめて「向き」 
 と呼びます。 
  「種類」は人物関係図を書く本人が判りやすいものであれば構い 
 ません。私も、なんどかこの種類に決まりをつけようとしたのです 
 が、どうも下手な決まりを作らない方が、この部分だけは良いよう 
 なのです(^^; 

  言葉で説明をしているとなんだか難しいような気がしてしまうか 
 も知れませんが、図示してしまうと簡単に見えるはずです(^_^) 
  なんだ、こんなものなのかという感想で、とりあえずは正解だと 
 思いますよ。 
  さて、それでは、それぞれの特徴を考えて見る事にしましょう。 


 ○ 関係線が存在していること                  :[ 03-04 ] 

 関係線は存在しているだけで次のような効果を物語に与えます。 

  一つに、関係線が引かれているだけで、実際に登場・行動がない 
 人物が物語に大きな影響を与える事ができるようになります。「東 
 京で働く兄貴にあこがれて」なんていうのは、その分かりやすい例 
 です。また、先にお話したインディージョンズの聖杯なども「道具」 
 ではありますが、これと同じです。少し高度なことですが、この特 
 質を利用している物語の実例を関係線の強さ、向き、種類により分 
 類してみると、論文が書ける位の成果が上がるかも知れません。 

  二つ目に、物語的につながりのないシーンを並べられている事に 
 抵抗を感じる度合いがずっと小さくなります。平行ストーリーで 
 カットバックしてゆくテンポ良い映画に用いられます。前号の「エ 
 ア・フォース・ワン」の改良に使用したのはこの特性です。 

  三つ目に、両端の人物が遠くはなれている(距離的・精神的・時 
 間的(SF的な意味ですよ… ^^;))場合に、近づく理由となりま 
 す。つまり、主人公が移動する際に説得力のある理由になります。 
 この方法は主人公の活動する舞台を転換するのに役立ちます。シェ 
 イクスピアは早い舞台転換で有名ですが、それを維持するために 
 (それだけが理由ではないと思いますが)主人公や重要な登場人物 
 が複雑な人間関係を持っています。なかなかこの技術を上手く使って 
 いる物語が思いつかないのですが、誰かが人質にとられるパターン 
 は近いでしょうか。ですが、まあ、もっと卑近な例で言えば、「手 
 掛かりになる人物が仙台にいる」というパターンで、推理小説では 
 あまりにも使い古されすぎて退屈だけれども、使わなければ舞台が 
 転換出来ずにどうしようもないから使う、という感じの技術ではあ 
 ります(^^; 


 ○ 関係線の強さ                        :[ 03-05 ] 

 関係線の強さについて以下の特徴があります。           

  一つに、関係線の強さが行動動機の強さに比例します。これは幾 
 つかの人物を経由している場合も、同じです。例えば、インディー 
 ジョーンズ(三番目の)において、インディーは聖杯に強い関係を 
 持っていません。この物語では、聖杯→インディーの父→インディー 
 という関係になっています。聖杯と父は強い関係であり、父とイン 
 ディーは強い関係です。だから聖杯と父との関係が、ほとんどロス 
 なくインディーに伝わり、インディーの強い行動動機となっている 
 のです。ですから、物語は基本的に強い関係線を中心に動いてゆき 
 ます。 

  二つ目に、人物は複数の関係線のうち最も強い関係線にのみ従う 
 傾向があります。人物は様々に迷うのですが、強い関係線に従って 
 いないと観客は違和感を感じるようなのです。綱渡りの第1歩を踏 
 み出すことを、家族五人(弟、妹、兄、父、母のような)に止めら 
 れても、恋人に「勇気を出すんだ」と言われるだけでそのせっかく 
 の五人がかりの忠告もあまり有効ではなくなってしまいます。 
 「愛は勝つ」のですね(^^; チャンドラーの物語は、最も強い関 
 係線が見えにくく、愛ではない(乱暴ないい方ですが(^^; )の 
 が他の物語にない顕著な特徴なのかも知れません。もしくはこれが 
 真実かも知れませんが、世間一般が見向きもしないがらくたみたい 
 な人物との関係をかたくなに守りつづける事がチャンドラーの魅力 
 の根本なのかも知れません。 

  三つ目に、お話の際中に生まれた関係線は、そうでないものより 
 強く鮮明な関係となります。ですから、もし誰かと誰かの間に強く 
 印象的な関係線を引きたかったら、物語の際中に物語の展開によっ 
 て出会わせてあげなければなりません。多くの作品がこの特徴を 
 使っています。桃太郎の物語などを思い出してみたり、もっと根本 
 的に出会いのシーンの描かれないラブストーリーを挙げてみると、 
 分かるのではないでしょうか。ツイスターを見れば出会いがない恋 
 愛関係を見ることができるのですが、まあ、あのストーリーは表題 
 どおり竜巻とヒロインのラブストーリーなのですね、出会いのシーン 
 が冒頭ですし(わかりますか? それで成功しているのですよね ^^;) 


 ○ 関係線の方向                        :[ 03-06 ]  

  関係線の方向は大きく分けて四つの方向があります。 
  分かりやすいように主人公から見て、主人公が「好意」、相手が 
 「好意」の関係を「好意」「好意」の方向、主人公が「敵意」、相 
 手が「好意」の関係を「敵意」「好意」の関係と表記するとすると 
 「好意」「好意」、「好意」「敵意」、「敵意」「好意」、「敵意」 
 「敵意」の四つの関係がある事になります(分かりにくいかも…)。 

  第一に、「好意」「好意」の関係は、物語を収束、もしくは小さ 
 な範囲に閉じ込める働きがあります。少し考えるとよく分かるので 
 すが、主人公にとってとても好ましい状況なので、変化をさせる必 
 要がないのです。ですから、とても簡単に「お姫様を城に閉じ込め 
 て、白馬の王子様が…」という方法があるように、なるべくこの 
 「好意」「好意」の関係の人物を離れさせて(距離的・精神的・時 
 間的に ^^;)やらなければなりません。とても多用される方法です 
 が、現在でも好んで使われる技術ですので、有効度の高い技術なの 
 だと思います。また、結末は収束的な方向と親和性が高くあります 
 ので、結末は「好意」「好意」のハッピーエンドが多いのではない 
 でしょうか。 

  第二に、「敵意」「敵意」の関係は、限定された人間関係の場に 
 渦のように巻き、そこに関係する人物たちを巻きこみ、飲みこむ性 
 質があります。何故だか分からないのですが、敵意は伝播する傾向 
 にあるようなのです。シェイクスピア悲劇はこの典型のような気が 
 します。敵意は外から人物を引き込むようなのです。また、敵意は 
 物語の秩序を乱す方向にあります。ですから、しっかりと秩序だった 
 結末には、「敵意」「敵意」の関係線の片端、もしくは両端の人物 
 が物語から排除される(死亡する、もしくは追放等)事がほとんど 
 です。 

  さて、ここまで「好意」「好意」、「敵意」「敵意」の関係をお 
 話しました。もちろん残るのは「好意」「敵意」、「敵意」「好意」 
 の関係なのですが、これは先にお話した二つより難しくあります。 
 この関係線の方向がいびつな関係は、物語を不安定にする傾向にあ 
 るのです。良くある恋愛物の「好意」「敵意」の度合いが淡い場合 
 は、制御しやすいのですが、これが「+5」「ー5」のようにとて 
 も強いいびつさは、なかなか難しくあります。 
  これは、この反対の関係線は、人間関係が変化することをほとん 
 ど前提にしていると言っても過言ではないからです。また、いびつ 
 であるだけに、周囲の人物はその関係を正そうとする傾向にありま 
 す。それが二人だけの世界であればよいのですが、より現実的な、 
 恋愛小説のように「すき」「きらい」を振り子のように動く物語で 
 さえ、その二人に多くの人物が振り回されるのが分かるでしょうか。 
  そんなわけで、ちょっとだけ心構え下さいね(^_^) 

  第三に、「好意」「敵意」の関係は、主人公に、相手主導の長い 
 移動(もしくは成長)を促す傾向にあります。これは「好意」が相 
 手に近づく方向性にあり、「敵意」が相手を突き放す傾向にあるか 
 らです。これは「敵意」ではなく「無関心」でも似たような物です 
 が、「敵意」は相手側に強い動機を与えますので、より強いものに 
 なります。 
  「好意」「敵意」の関係はなかなか例を見つけ出すことは難しい 
 のですが、「赤ずきん」はなんとか及第点でしょうか。「好意」と 
 いうよりも「無関心」ですが、赤ずきんの「無関心」を「好意」に 
 した物語は想像がつくのではないでしょうか。「悪意」が「好意」 
 を簡単に食べてしまえば物語はあっという間に終結してしまうので 
 すが、当然ですがそうなってしまえば物語が崩壊してしまいますの 
 で、なんとか崩壊しない方策を考えなければなりません。「赤ずき 
 ん」の方が強い、「赤ずきん」を食べれない理由があるなどが安易 
 な方法ではあります。そのような方策を使わなければ物語を維持出 
 来ないこと自体、物語を不安定にしていると言えば説得力があるの 
 ではないでしょうか。 

  第四に、「敵意」「好意」の関係ですが、これも頭が痛くなる関 
 係です(^_^; 第三の法則に従えば、主人公主導の長い移動という 
 事になるのですが、なかなかそうならないのが難しいところです。 
 主人公が「無関心」であるならそれほど問題ではないのですが、 
 「敵意」となると、おおよそ、陰鬱で、凄惨な復讐劇となってしま 
 うのが通例です。これは主人公が動く理由がなく(相手は近づいて 
 くるので)、また主人公以外動くシーンはあまり物語の主筋とはな 
 りにくいからです。もちろん主人公は相手を簡単に「食べてしまう」 
 事が出来てしまえば物語が崩壊しますので…、分かりますでしょう 
 か(^^; う〜ん、陰惨ですね。 


 ○ 関係線基礎のまとめ                     :[ 03-07 ] 

  さて、これで関係線のお話しを一応切り上げようと思います。 
  何か、「関係線の種類」について話を聞いていないと声が聞こえ 
 そうですが、先にお話しましたとおり、種類に下手な分類をしない 
 方が無難なようなのです。 
  今号では、人物関係線について、私自身が呆れてしまうほど、お 
 話ししてしまいました。中には少々高度な部分もあったかも知れな 
 いと思います。ですが、実践の中、今号でお話しした事を思い出し 
 て見ると、きっとなにかの発見があるはずです。理屈っぽく考える 
 よりも、実践・実験こそが大切ですよ。もちろん、責任ある立場で、 
 実験をするのはいけない事かも知れませんが、物語を楽しんでいる 
 方々には、「やって楽しむが勝ち!」なんて思いますよ(^_^) 

  とりあえず次号は実践編となります。 
  私も、この堅苦しい今号より離れて、楽しい実戦的なお話しをし 
 たいと思います。あ〜、せいせいした!(^^; 



 ● 04 ● 諸所雑感 ―「 「交渉人」をみました! 」      :[ 04 ] 

  人質事件を解決する二人の交渉人が対決する映画です。 
  実話からアイデアを得た映画らしいのですが、どうも根本的にプ 
 ロモーションに大失敗した、というより映画を台無しにしてしまって 
 いるいう印象を受けました(^^; ひどいロジックでプロモーショ 
 ンをしているように思えます。この映画の売り文句は「リアリズム」 
 「警官が警官の不正に挑む」「その中で繰り広げられる二人の天才交 
 渉人の対決」「思いがけないどんでんがえしの連続」の順であるべき 
 だったのでは? と思うのです。少なくとも日本では。実際にご覧に 
 なられた方はどうお感じでしょうか。 
  もちろん物語の質にはプロモーションは関係ありませんが、見る側 
 はその分楽しめないという不利益をこうむったのです。というわけで、 
 少しでも多くの方が素敵な映画に出会えますようにという事で(^^) 
  この「交渉人」の面白いところ、お話しますね。 

  この「交渉人」は、今回お話した人物関係の変化を困ってしまうぐ 
 らいに見ることができる物語です。この場であまり新たな技術をお話 
 するのはよろしくないとは思うのですが(^^; 教科書になるほど典 
 型的な物語に思えましたのでお話してしまいましょう(^^; 

  この「交渉人」の物語は、「人物関係が変化したとき、変化した人 
 物はとても強く純粋な行動動機を持つ」という傾向を使用しています。 
 ですから、ラストシーンはこの上なく清々しい気持ちになってしまい 
 ます(^_^) 
  交渉人は本来は犯罪者である人物と交渉人の人間関係の変化によっ 
 て相手に強い行動動機を与え、それをコントロールして人質を開放さ 
 せるお話です。ですから、天才交渉人同士の対決(どっちかが人質を 
 とっているのですが(^^; )というのは、物語的にとても興味深い 
 のです。果たしてどうなるのか! もちろん、双方は主役・準主役で 
 すから、どっちも負けませんよ。どうです、わくわくしてきませんか! 

  ただ・・・(笑)、第四回「承転の繰り返し」でお話した物語に近 
 いのですが、どうも承が短めなのです(^^; ですから、ちょ〜っと 
 これは「理解されない」傾向にありますし、それがさらにプロモー 
 ションの失敗で、もう何がなんだか・・・。ヒットしてもいいはずな 
 のに、ヒットしなかったなあ・・・、と思ってしまうのです。またこ 
 れはどうしようもないのですが、人質事件だけに、舞台が面白みのな 
 いビルに限定されてしまうのですね(^^; 映画のような一流のエン 
 ターテイメントにおいては「人物」「舞台」「道具」の魅力のどれが 
 欠けてしまっても超一流にはなれないのですね。厳しい世界ですよね(^_^) 
 もちろん、それだからこそ面白いのでしょうけれども。 

  とにもかくにも、ぜひぜひご覧になってみてください! 
  私が一番素敵と思う売り文句はこうです。 
 「二人の交渉人から目がはなせない! ダニーとクリス、かっこいい 
  です!」  
  これだけでも充分って気がしませんか(^^; 


 ● 05 ● おわりに                      :[ 05 ] 

 今号、「物語解析」のレイアウトを大幅にリニューアルしました。 
 みなさんからのご意見を頂き、長く難解なものになりがちなメール 
 マガジンであるという特質を考え、三つの事にポイントを置いてレ 
 イアウトデザインをしています。 

 ● index部分にWebクリップマガジンのような機能を持たせる。 
 ● そこらか各項目への検索性を追求する。 
 ● 文章自体の繋がりや、話の腰を折らない、「邪魔にならない 
   機能」であること。 

  その結果、お〜こうなったかぁ・・・と自分でも不思議に思えて 
 くるものになりました(^^; また、それに合わせて、少々一行の 
 文字数を減らしました。具体的に言えば、全角34字から全角30 
 字への変更です。変則的な34字から、これまた変則的な30字へ 
 の変更なのですが(^^; ぐっと印象が変わったのではと思います。 
 全角36字、全角25字という代表的な一行文字数のちょうど中間 
 です。これぐらいが読みやすいのではという目星をつけました。 
  願わくば当たりますように(^^; 

  というわけで、五回続いたレイアウトに別れがたさを感じますが、 
 とりあえず新レイアウトを開始します。 

  もし読みにくい、やっぱり元の方がよい、なんて事がありました 
 ら、いつでもお気軽にお声をおかけ下さいませ。この度も「物語解 
 析」をご愛読頂きありがとうございました。深謝いたしますととも 
 に、少しでもお役に立てたことを祈ります。 
  では、また来号! 

  ・・・と、忘れていました。この記事が今号を受け取って一番は 
 じめに見た記事だったという方がありましたら、それはこのレイア 
 ウトが機能していることになります。もしよろしければ、それをお 
 知らせ頂ければ幸いです。 


 ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■ ―― ■―― ■ ―― ■ 
                       第六号   2001/06/26 
   「 物 語 解 析 」 
    〜 要素による解析基礎 「人物」 概念編 〜 

 発行者:hikali 
   文:hikali 

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